2004年度の厚生労働省の調査によると、医療法に定める医師の配置基準の充足率は、全国で約83.5%。東京や大阪などの首都圏・近畿圏は概ね90%前後の充足率を達成していますが、田舎へ行くほど充足率は下がり、全国最低の青森県ではわずか43%に過ぎないと言うことです。
これは、田舎や離島・へき地での勤務を希望する医学部生が少ないことが原因です。へき地勤務を選ぶことで学費が免除される自治医科大学でも、卒業生の約6割が、学費返済を条件に大都市圏での病院を選んでいるということです。
診療科の中では、特に産科医と小児科医の不足が深刻のようです。なぜかというと、産科は24時間体制の診療科です。妊婦さんがいつ産気づくかは分からないので、産科医は医者の中でも特に不規則な生活を強いられています。
また、小児科は産科ほど生活が不規則なわけではありません。人命に関わるようなケースも少ないようです。しかも昨今の少子化の状況から考えると、小児科医が不足していることに疑問を感じる方もいると思います。しかし、現実は違います。なぜなら、子供のことになると、親は人が変わってしまいます。例えば火傷して、その跡が残ったとします。大人なら「自業自得だ」と半ばあきらめれるものですが、子供の場合は「医者の腕が悪いせいだ!」と親から恨まれるケースが多々あるのです。子供に対する親の愛情は、医者にとってやっかいなものなのです。小児科医は、その医療内容とは裏腹に、精神的にとても疲れる診療科です。
このような状況から、産科と小児科が医学部生から敬遠される最大の原因となっていルというのです。産科と小児科は、どの医者に聞いても「最も過酷な診療科だ」と答える位、激務な仕事のようです。
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